介護福祉士として当施設に就職して今年で12年目になります。その間に介護を取り巻く状況は変わりました。法律も変わり、介護に対する考え方自体も変わったので、私が学んだ頃とはだいぶ違っているというのが実情です。そのひとつがユニットケアです。これは、入居者一人一人に「尊厳のある個別ケア」を行うために、10人程度の少人数グループを1つのユニットとし、同じメンバーで生活し、同じスタッフがケアにあたるという介護の手法です。
当施設でも、25名ずつ入居できる2階から5階までを、1フロア2つのユニットに分けて介護しています。
就職した当時は、利用者さんに自宅にいる時と同じような生活をしていただくという考え方自体があまり浸透していなかったので、時代の大きな変化だと思います。
今に活かされている学生時代の学びとしては、「コミュニケーションが大事」という教えです。
現場で仕事をしていると、どうしても業務が中心になってしまってコミュニケーションに対する意識が薄れてしまうので、新人教育の際もそれを伝えるなど、常に意識するようにしています。